高齢者が尊厳を持って地域の中で 自分らしく暮らす~2014年第三回定例会議会質問より
特別養護老人ホームが開設
来年度昭島市には、フォレスト・イン昭和館の北側のエリアに社会福祉法人ファミリーが運営する特別養護老人ホームが開設されます。ユニット型個室120床規模のうち昭島市民優先枠の確保もされます。また同じ敷地内に地域包括支援センターも開設されます。施設が充実されることは評価できますが、現在策定中の第6期介護保険事業計画で、今後介護保険料の値上げも予想されます。
また、今年6月に成立した「地域における医療・介護総合確保推進法」により、介護保険制度が来年度から改正され、比較的軽度の「要支援1・2」の予防給付(訪問介護、通所介護)が市町村事業である「地域支援事業」に段階的に移行となります。自治体の力量による地域間格差がさらに顕著になることが懸念され、あってはならないことと考えます。
どうなる?介護保険 要支援1・2の人への支援
現在認定を受けている要支援1・2の人へのサービスは当面現状のままです。しかし、新たな制度構築に必要な地域資源の把握もされておらず、具体的なサービス単価すら決まっていません。2018年までの移行期間がありますが、市独自の施策の見通しもまだありません。
昭島市が率先してすべき事は、地域包括支援センターを核とし医療機関、事業者との連携で地域ごとの課題整理をすることと、必要な機能作りの構築をコーディネートをすることです。そのための地域ケア会議が予算化されているにもかかわらずに一度も開催されていないことを、生活者ネットワークは問題だと捉えています。
昭島市への質問に対して地域資源を活用して、高齢者個人の課題を分析、在宅支援の質的向上を図るために、多職種協働で取り組むことが基本であること。また、地域ケア会議の早期構築の必要性は認識していると回答しました。しかし、いつ地域ケア会議を開催するのかや、具体的な施策についての考えも示されませんでした。
引き続き、当事者、現場の声を聞きながら必要な機能を政策にし、生活者ネットワークは、昭島市へ議会を通じて要望します。皆さんの声をお聞かせ下さい。