子どもが過ごす中ではありえない空調工事~中神小学童クラブ

 

学童クラブは工事現場の中で運営!?

8月8日(金)朝、掲示。

 昭島・生活者ネットワークは、87日(木)に中神小学童クラブに通う職員、保護者の体調不良という訴えから、アスベストの専門家とともに現地調査とヒアリングを行いました。

中神小学校の除湿温度保持機能復旧工事は、昨年度設計を行い、今年719日から校舎内工事が始まりました。工事内容は、既存の廊下天井、ダクト等撤去を行うものです。アスベスト含有物質は、ダクトのつなぎ部分のパッキンに使用されており、当該部分は触れずに撤去後密閉し処理をしました。

学童クラブが使用している教室の天井撤去及び廊下との間仕切りの壁の上部の撤去工事は、学童クラブが休みとなる83日(日)に行われました。その後の間仕切り箇所の養生が不十分だったためか、のどの痛みを訴える児童等が続出しています。

ここで大きな問題として捉えていることは、昭島市の担当所管同士の行政間の連携がまったくとれていないことです。

そもそも昨年度からわかっていた工事にも関わらす、学童クラブの代替の部屋は、今年度になってから、工事の騒音を避けるための午睡のときの部屋として、近隣の市立朝日会館を確保。一方学校教職員の職員室は、別棟にある図書館等の特別棟へ夏休み中は移動していました。

学童クラブへ通う子どもたちは、夏休み中、まさに工事現場の中を行き来する状況でした。

また学童クラブがある1階のアスベスト撤去の日時は、現場の学童クラブへ知らされていませんでした。学童クラブの職員が機転を利かせ、子どもを朝日会館へ移動させたものの、市から連絡はありませんでした。

工事に関わる担当の都市整備部建築課は、アスベストの事前調査をし、分析もしています。発注の担当所管である学校教育部庶務課もアスベスト撤去工事等のスケジュールを把握していました。しかし学童クラブの担当所管である子ども家庭部子ども育成課には、十分に周知されていませんでした。あってはならない縦割り行政が露呈しました。

8月13日に緊急の保護者会が開催され、子どもたちの健康調査、学童クラブの粉塵調査を市は実施すると約束しました。

 今回のことで悔しくてならないことは、2014年の第2回定例会最終日の全員協議会の中神小の空調工事について、私は学校教育部と子ども家庭部が連携をとるよう質問し、市の答弁では「連携をとる」と言っていたはずです。引き続き8月21日の閉会中の厚生文教委員会においても、二度と同じようなことが起こらないよう追及していきます。