東京生活者ネットワークで日本社会事業大学の山下英三郎さんを講師に「スクールソーシャルワークの可能性を考える」をテーマで学習しました。
スクールソーシャルワーカーは、学校をベースに子どもたちの人権を尊重し、一緒に解決し、子どもたちの可能性に焦点をあてます。虐待や学校の問題は、子どもだけでは解決できません。スクールソーシャルワーカーは、子どもに阻む環境を改善するよう調整をします。10数年前に50000人といわれた不登校が現在125000人ということは、社会的要因があるはずと山下氏は指摘しています。またいくら個人がエンパワーしても、例えばいじめで5人にたちむかうことはできません。いじめをしている側に働きかけなければ解決することはできません。スクールソーシャルワーカーは、学校には必要な存在です。
2008年度から文科省の事業として始まったスクールソーシャルワーカーは、08、09年度は15億3800万円の予算。文科省1/3、東京都2/3負担で行われていました。しかし来年度は、東京都1/2、自治体1/2負担と変更される予定です。
昭島市は、スクールソーシャルワーカーの必要性から、いち早く手を挙げ、2008年度秋から導入されていました。ソーシャルスキルをもつ社会福祉士や精神保健士の有資格者の確保が難しく、民生児童委員や保護司などの方に兼任していただき、全小中学校に配置し、取り組んできました。今回の負担の変更からか(!?)来年度は、削減される可能性があります。3月議会では、しっかりチェックしていきます。