ママたちが動く、地域を動かす!「歯ブラシ」を送ろう

被災地で問題なってる誤嚥性肺炎

歯ブラシは50本ずつ子ども用と大人用を分けて、おおたけ事務所で作業中(2011年3月25日)
歯ブラシは50本ずつ子ども用と大人用を分けて、おおたけ事務所で作業中(2011年3月25日)
 地震発生から19日目。被災地で必要な物資は日に追うごとに変わってきます。市民の思い、子どもを思う親たちの思いは、被災地へ何か支援をしたいということを日々実感しています。

 地震直後、阪神大震災を経験した神戸では、口腔ケアができずに肺炎などの病気になられた方が多数いた経験から支援物資に歯ブラシを品目に入れて、持って行きました。福岡では、エンジェルウイングスとして、多くの方に呼びかけて、未使用・未開封の
歯ブラシを集めています。

 歯周病で口の中が細菌が繁殖した状態で誤嚥した時、この細菌が肺に入り、肺炎になってしまう「誤嚥性肺炎」の原因の一つが、歯ブラシの不足です。今、被災地には歯ブラシを届けようと各地で動いています。

 昭島市内においては、必要な支援物資を集めて避難所へ届けたいとママたちが立ち上がり、市内小中学校のPTAへ呼びかけて、3207本の歯ブラシを集め、被災地へ行く立川相互健生会の4トントラックへ載せてもらいました。

 そして、まだまだ避難所には歯ブラシは足りません。二次災害で亡くなる方を出さないためにも、さらに集めようとママたちが地域をさらに動かしました。
 自治会、子ども会に呼びかけ、団地に掲示をし、ボーイスカウト昭島1団は、4月3日(日)10:00〜11:30に昭島、中神両駅前にて募金とともに歯ブラシも集めます。また事務所下の環境まちづくりNPOエコメッセ水・緑・木地も歯ブラシ集めを呼び掛けます。

 集まった歯ブラシは、立川相互病院健生会から塩釜の坂総合病院に送り、そこから松島や石巻の避難所に歯科医師チームが直接持って行きます。

 市民には、柔軟にネットワークする力、地域を動かす力があります。”協働”という言葉を、行政はよく使います。今こそ、市民との協働ということを実践する時ではないでしょうか。協働の視点が必要な機能を生み出すということを実感しています。