市民と共につくる環境のまち

2008年7月6日 05時10分 | カテゴリー: 活動報告

坂下栄さんをしのぶ会に参加して

 坂下栄さんをしのぶ会に併せ、我孫子市の前市長福嶋浩彦さんの講演会がありました。テーマは「市民と共につくる環境のまち」。福嶋さんご自身も生協で石けん運動に関わり、手賀沼を守る活動が原点です。市民運動、市議会議員、市長として経験された福嶋さんの言葉には、説得力がありました。
写真右、福嶋浩彦さん講演会より

 我孫子市では、1978年に消費者団体による「学校給食の食器洗い洗剤を石けんに!」の請願が市議会で採択されて以来、石けん利用推進をしています。1981年には「我孫子市石けん利用推進対策審議会の設置及び運営に関する条例」が直接請求運動により可決。1985年には、市民と市で「石けん利用推進協議会」が発足。2002年、協議会を市の要綱で位置づけました。

 2006年日本石鹸洗剤工業会から市に対し、石けん推進条例の廃止を求める要請書が出されます。以下我孫子市とのやりとりは、さすが福嶋市長時代!
<業界>
「各地で科学的根拠に基づかない、合成洗剤の誹謗・中傷、反対の市民運動が展開されております。当工業会では、貴市が標記条例をいまだに存続されていることが、科学的に謝った考えを助長し、このような運動を支援していると考えております。」 
<我孫子市の回答>
「合成洗剤の安全性が確実に証明さるまで、より安全であると考えられる石けん利用を今後も推進していきますので、条例は廃止しません」ときっぱり言い切っています。

 福嶋さんいわく、農業において有機栽培や無農薬での取り組むことと同じで、我孫子市のまちづくりとして、「人と環境によりやさしいもの」を推進する。それが石けん利用推進。疑わしきものは、使わないのです。

 水質ワースト1だった手賀沼は、現在水質改善度ベスト1にまでなりました。生態系再生を目指して、市が緑地保全のため、常識を破った市民債を募集しての買取などさまざまな型破りな施策を展開しました。
 
 福嶋さんは、市長時代、国家権力に屈することなく、自治体で自立した自治を実践してきました。石けん利用推進もその一つ。
福嶋さんの市民も自治の力を高めることが必要というメッセージには説得力がありました。

 そして私は、福嶋さんへ市民が自治を高めるためには、市長時代何を行なってきたか伺いました。

 一番問題が起こっているところへ一番激しいときに、市長として出向いたそうです。もちろん市民もけんかごし。しかしそのとき真剣に向き合いました。
 
 また職員には、自分の頭で考えよう。国や県の言うことは聞くな。前例は変えろ。周りの市と同じことをするな・・・といってきたそうです。
 
 そして議会へは痛切なご意見をいただきました。議員同士対話しなけば、市民が対話できない。今の議会は要望しているだけ、市長が提案しているこの承認だけではないかと。

 さて私自身、昭島市において、自立した市民として、議員として、今後の活動へいかしていきたいとあらためて思った講演会でした。

 後半は坂下栄さんをしのびたくさんの方々の思い出話や足跡を映像を交えての会。石けん運動の原点ともいえる坂下さんの研究活動を地域の中で伝えていかねばならないと決意しました。
写真下、坂下栄さんの講演会には必ず参加していた東日本連絡会代表の能勢冨美子さん。パント末吉さんのライブもありました。