舞鶴市のあそびあむ視察

昭島市議会厚生文教委員会視察二日目の舞鶴市のあそびあむは、目からウロコ。舞鶴市が直営で運営する子どもも大人も一緒になって遊ぶことをテーマにした施設です。

あそびあむの施設をつくるにあたり、在宅の子どもへの支援、孤独なお母さんたちを見て、様々な実証実験をしてきました。例えばベンチを置くと、親はどかーんとそこに座り、子どもに遊びを促すが一緒に遊ばない。だからあそびあむにはベンチは置かない。子育てを取り巻く環境が様変わりしています。スマホに頼ったり、初めての子育てが自分の子育てであり身近なところで子育ての伝授がない中、子どもへの応答にこたえない乏しい子育てをしてきている今!

子どもたちは、好奇心が育ちにくい、安心ができない、感動する気持ちが育ちにくい、自分で考えない、親子で一緒の体験がない→生きる力が育ちにくい。いわゆる日本の子どもがよく指摘されている自己肯定感が低いことへと繋がっています。

舞鶴市が実証実験をする中で、あそびあむがつくられました。舞鶴市直営にこだわり、無料で誰でもが遊べる空間です。

建物内の遊びの道具は、至ってシンプル!新聞紙をちぎり何か生き物に見立てて上から滑らせたり、線を引いて模様を作ったり、紙を好きに折り単純に繋げるだけ。

絵本を読み聞かせできるような場があるが誰かが読んでくれるのではなく、乳幼児の親や子ども自身が読む場所。木のおもちゃキュボロ、おままごとができるスペース、木のボールのプール等。
床には名前のテープが貼っていたので聞くと、10歩で歩ける場所に名前の印をしたのだとか。

おもちゃも外にある大きな遊具は、滑り台くらい。あとは土遊びができる場所。

あそびあむでいろいろ作ったおもちゃは持って帰らないのがルール。それは持って帰ると作品になり、その作品の評価になるから。全て考え尽くされているあそびあむはとても素敵でした。

子どもを可愛からとか、走るのが速いからとか、作品が上手にできたからとかでなく、子どもの存在そのものを褒める!それが自己肯定感につながります。

舞鶴市は.乳幼児教育ビジョンをたてています。国のモデル事業としても評価がされています。子どもの問題、不登校、小一ブログレム、中一ブログレム、様々な問題を公立保育園、公立幼稚園、私立保育園、私立保育園、小学校中学校の現場の一緒に考えてできた結論が乳幼児教育の大切さでした。

現在の二期目の医師である市長の前からあそびあむ施設建設計画はあったものの、ソフト面の内容は大幅に変わったのも乳幼児教育の大切さから。

昭島市は今後2館目となる児童センターの計画をしているが、今回の視察を十分活かさると思いました。