原発半径20キロ圏内の富岡町~2014年4月28日
現在、9時から3時まで一時帰宅ができます。私たちツアー参加者も、その時間に富岡町へ向かいました。ガイガーカウンターの数値がどんどん上がります。
福島県富岡町の役場のホームページから自然豊かな、人もゆったりと時間を過ごすそんな情景が浮かびます。そんな富岡町を取り戻すこと、元に戻すことできるのでしょうか。
富岡町は、福島県浜通り地方の中央に位置し、北は大熊町、西は川内村、南は楢葉町とそれぞれ境を接し、阿武隈山地と太平洋の間に広がる面積68.47平方km、人口約16,000人の町です。 町を二分して太平洋に注ぐ富岡川や阿武隈山地を流れる滝川渓谷、落葉広葉樹を中心とした自然林が広がる大倉山などの山々、磯釣りのメッカ仏浜、断崖絶壁の海岸線等々山海の自然に恵まれ、年間降水量1,196mm、年平均気温12.2℃と四季を通じてしのぎやすい温暖な地です。(福島県富岡町の役場のホームページより)
私はNPOの活動を通じて、富岡町の仮設住宅のお母さんたちとともに、手仕事起こしで桜ショップの立ち上げを手伝ってきました。エコタワシのさくらタワシは、「夜ノ森の桜」を思い出せます。お母さんたちから「いつになったら帰れるのかな」という問いかけを何度かされました。
現在一時帰宅しても、夕方に、今住むところへ戻らねばなりません。夜ノ森の桜の場所もゲートが敷かれ、人が入れないように封鎖されています。
富岡町で見かける多くの人は、除染する作業員。富岡町へ入る道中で開いている店は、ガソリンスタンドと作業員相手のコンビニのみ。
原発は人の生存とは、相いれません。住むところも奪い、財産も奪い、家族もバラバラ、国策だから、犠牲があってもいいなんてありえません。今の国の原発をベースロード電源とするエネルギー政策は、今一度立ち止まり、見直すきだと考えます。