水田を減らすな!~第一回定例会より
昭島の水辺の原風景である用水路を守ろう
毎年夏に田んぼの生き物調査をしてきました。昨年定点で調査をしていた田んぼが無くなっていることに衝撃を受けました。周囲を見回しても田んぼがコンビニになっていたりしています。
昭島の宝である「水」を次世代にしっかりつないでいくには、良好で健全な水循環を保持していくことが大切です。昨年の第三回定例会の生物多様性への私の質問で、田んぼが以前の答弁よりさらに減少していることがわかりました。田んぼと用水路は一体化したものですが、用水路は平成12年4月1日の地方分権一括法で、青水路等特定公共物は地方自治体に無償譲渡され、現在は昭島市の財産です。とはいえ手をこまねいていれば田んぼが減少する中、意識的に守らねば、なくなっていく風景となってしまいます。立川市では、昭和30年代に用水路を史跡登録していました。
昭和用水(立川堀)は、立川の水田が無くなっている状況の中では、昭島市の施策で積極的に保全せねばなりません。用水路を史跡登録する等、保全のための積極的な施策に取り組むべきです。
市長は、史跡登録については難しいとのことでしたが、用水路を貴重な市民共有の財産として次世代へ残していくための農の体験、環境学習の場として活用し、保全していきたいという答弁でした。
まずは多くの市民とともにみんなで用水路の価値を共有していくことも大事ではないでしょうか。引き続き、用水路を水循環の保全機能の1つとしても積極的に保全する施策を提案していきたいと決意した3月議会でした。
が、しかし・・・
またまた田んぼが減ることが都市開発審議会で判明!!!!
3月20日の都市開発審議会で生産緑地の農地である「福島町矢崎地区」(16人の地権者、15654.21㎡)が土地区画整理事業で開発されることが報告されました。生産緑地では30年間行為制限をかけられるため、宅地化するためには地権者の合意のもと、土地区画整理事業という手法で施行されます。
6%が緑地として市へ提供され、市は用水路と一体化した箇所への緑地確保をしていくということでしたが、田んぼが減ることに変わりません。後継者、税対策等、抜本的な問題に取り組まねば、水田減少に歯止めをかけらないと考えられます。引き続き、この問題にも取り組んでいきます。