なんてこった!市民から見えない行政評価

9月議会質問より②

中神駅南口にて9月議会報告中
中神駅南口にて9月議会報告中
 来年度スタートの第五次の総合基本計画は、今後10年間の昭島市のまちづくりのビジョンです。計画を進めるには、市民との協働は不可欠です。だからこそ今、市はどのような事業をし、その事業について協働の視点にたった事業評価、さらには政策評価、施策評価も必要ではないでしょうか。

 昭島市は、他市より先んじて2001年度から事務事業評価の制度を導入し、900を超える事務事業全てに評価を行い、2005年度からは、予算編成の枠配分方式の導入。職員の負担軽減のため事務事業評価から簡素化された評価シートの導入、担当部課の自主評価を実施していると2年前の2008年の9月議会の答弁でした。その時、提案した市民参加の行政評価システムの進ちょく状況を含め、現状を聞きました。

Q)現状と枠配分予算の評価について
A)2007年以降自体の作成は行っていない。これまで培った事務事業評価のノウハウを活かしながら、予算編成につなげている。今年度は当初予算で8000万円超える経費効果があった。
→な・な・なんと、2年前の答弁で評価シートを導入と言っていたはず。しかしその1年前の年から評価シート自体を作成していなかったとは???先進的に取り組んでいたはずが、市民に見える化したものがなくなっていた。

Q)市民に見える形の事務事業評価システムが必要と考える。市の見解は?
A)現在は事務事業評価と枠配分予算お結びつきから、予算により事務事業見直しの結果が公表している。現行の枠配分予算方式も自ずと限界が来る。今後事務事業評価制度も一定の見直しが必要と考える。他市の状況などをみて研究したい。
→「予算書」=「事務事業見直しの結果」とは、なんてこった!市民は予算から読みとらねばならないのか。職員だって、違う担当部課ならば、互いの事業がどのように評価したか過程が見えない。市民への公表以前の問題ではないか。

Q)市民参画による政策評価への取り組みは?
A)議会との関係をどう捉えるか課題が多く、検討していない。今後事業仕分け制度含め、更に調査、研究したい。
→なんだか期待すら持てそうにない答弁でした・・・。

 今回の質問の答弁は、すべて「研究」。研究ということは、具体化するには、ほど遠いということを議員になって実感しています。パフォーマンスで実施する事業仕分けはいらない。しかし行政評価システムは、基本の”き”ではないだろうか。行政評価システム構築することは、急務な取り組みだと私は思います。引き続き、市民の視点にたった行政評価システムについて、議会で提案していきます。