昭島市は、子宮頸がんの予防対策として、中1、中2、中3の女子1500人を対象に、子宮頸がんの予防接種を助成します。ワクチン確保量の関係から、対象の30%の450人分しか確保できていません。東京都の包括補助金を5,880,000円を使い、今回他市に先駆けて始めます。本人負担は、接種費用の1/2の1回7500円。3回接種,合計22500円個人負担です。ちなみに来年度は中1のみ対象、今回の接種のみ中2と中3が対象になっています。
多摩地域では、6月議会で、中1、2,3対象公費負担1回7000円で武蔵村山市、中1のみ対象公費負担1回5000円で東大和市が実施します。いち早く始めた杉並区は、中1対象で全額公費負担で実施しています。
子宮頸がんは、子宮の入り口(頸部)にできるがんで、がんになる原因が解明されています。最近では20〜30歳代の若い女性に急増しています。年間約15000人が子宮頸がんを発症し、約3500人が死亡しています。早期発見で命を落とすことのない子宮頚がん。早期発見には、検診を定期的に受診することがとても大切!そして原因は、ほとんどの場合、性交渉により、ヒトパピローマウィルスに感染して発症することが解明されています。ワクチンによる予防が有効で、性活動が活発になる前の10代前半にワクチン接種をすれば70%以上予防ができるとされています。
さて昭島市において、多摩地域でいち早く取り組むワクチン接種です。もちろん性交渉前の女性へのワクチンは有効で、昭島市の取り組みは評価しています。
と同時に検診の受診を高めることもすべきではないでしょうか。昭島市の子宮頸がんの検診率は現在11.2%。とくに20代の若い世代の受診が低いのです。
そして何といっても、自分の体は自分で守る「正しい性への知識、体のことを知ること」が必要ではないでしょうか。
ワクチン接種を受けられる子どもは限られています。ワクチンを受けない子ども、女性たちの健康を守るために、「検診受診」を啓発し、「学校教育での体の教育」も一緒にすべき!と議会で訴えました。昭島市が予防接種へ踏む切ったことで、健康課と連携し、学校でも啓発活動に取り組むと答弁。引き続き、議会でチェック、訴えていきます。