調査は、まず川の臭いをかぎ、水温、川の流速、川の深さを測ります。それから30分ほど指標にある水生生物を探します。発見のコツは、川底の石の裏。石の裏には、水生生物が小さな小石で巣らしきものを作っています。(写真は右下)
八高線の下では、きれいな水に棲む顔がなんともかわいいウズムシを2匹発見。少し汚い水にいるナガレトビゲラが9匹、ヒラタドロムシが8匹、汚い水に生息するヒルを3匹見つけました。指標にないシロタニガワカゲロウは60匹もいました。(写真は左下)
下流の測定地点では、とにかく川の臭いが鼻につくような臭さ。川底の石には藻がいっぱいで足元が滑ってしまいそうです。水生生物は、ウズムシを22匹も見つけるものの、汚い水に生息するヒルが7匹とミズムシ2匹も発見。指標にないシロタニカゲロウや少し汚い水に生息するヤゴもいました。
水質調査は、COD、アンモニウム、亜硝酸態窒素、硝酸、りん酸態りん、の5項目を測定。
下流の方が、亜硝酸性窒素、硝酸の数値が高く測定されました。
さて2地点での調査を通じて、きれいな水、少し汚い水、汚い水に生息する水生生物が2地点では混在。水質調査結果から、上流よりも下流の方が汚れていることがわかりました。今後測定値の原因の分析をする必要があります。
定点で毎年測定することは重要です。多摩川の現状を知ることができます。多摩川で鮎が棲めるほどきれいな水になり、水量が増えることを願っています。そのためにも多くの人が多摩川に関心を寄せる活動もしていきたい。