TABLE FOR TWO〜飢える子ども、メタボな先進国

参議院議員会館の食堂から

 世界では、開発途上国の8万5千人以上の人が飢え、栄養失調。5秒に一人の子どもが飢えで命を落としている。
 
 一方、先進国の4億人以上が肥満と診断され、16億人以上が太りすぎと診断されている。
写真参議院議員会館の食堂のTABLE FOR TWOメニューをみんなで食べました。青いネクタイが浅尾議員

 そこで、この食の不均衡に取り組みはじめたのが、「TABLE FOR TWO」。日本発!の社会貢献です。一つのテーブルを囲み、先進国の参加者と開発途上国の子どもが、時間と空間を越えていっしょに食事をしているイメージから、TABLE FOR TWO〜2人の食卓という名前がついたようです。

 具体的には、例えば食堂利用者方式のTABLE FOR TWOに参加する企業、学校、自治体などは、ヘルシーメニュー(約730kcal、栄養バランスとれている、野菜を多く含む)に取り組みます。そのメニュー1食につき、20円を寄付金として加算します。その20円分がTABLE FOR TWOへ寄付されます。

 現在寄付された20円は、アフリカ3カ国の子どもへの給食となっています。20円で現地1食分、主食のタロイモの裏ごし、とうもろこしの粉のスープとなります。支援しているアフリカの子どもは、給食が学校へ行くインセンティブとなっています。アフリカの子どもへの支援というだけでなく、そもそもこのメニューへの取り組みが、先進国自身のメタボ解消なのです。TABLE FOR TWOの理事でもある浅尾慶一郎議員が語ってくれました。
  
 「TABLE FOR TWO」の運動が、今、裾野を広げています。その活動を進めている浅尾慶一郎議員から話を伺い、実際に参議院の食堂での取り組みを見て、食べ、自分たち自身の食をも見直すことを実感しました。私は、洋食メニューを選択。ご飯、味噌汁、枝豆オムレツ、豚しゃぶサラダ(きゅうり、トマト、ポテトサラダと野菜もたっぷり)と十分満腹です。普段いかに食べすぎているか実感しました。値段は720円。値段も満足。その20円分がアフリカの子どもの給食となっていることが、目でも実感しました。
写真左下、私が食べた洋食メニュー

 さてこのTABLE FOR TWO、現在横浜市、相模原市の自治体食堂でも取り組まれています。昭島市の食堂も取り組んではいかがだろうか?議員や職員!?のメタボ解消とアフリカの子どもへの支援が、食べることでつながる活動は、魅力的だと思う。
写真右下、ショーケースのヘルシーメニューにはTFT(TABLE FOR TWO)の表示