写真、環境まちづくNPOエコメッセの発祥の店『元気力発電所石神井店』で視察されている様子
練馬には、石神井店、関町店、練馬店の3店舗があります。その三つの地域の収益の一部と市民の寄付、NEDOの助成金で、練馬にある公共的な施設へ太陽光発電を設置しています。今まで武蔵大学、双葉幼稚園の2機の市民発電所(太陽光発電所)を設置しています。訪問した武蔵大学では、太陽光発電でできた電気を学生たちが教育の場面、生活の場面で利用していました。
市民との共同で、実際にNPOが太陽光発電を設置していくことは、すばらしいことです。遅々として進まない自然エネルギーの設置。池田市もNPOが市民と取り組む太陽光発電設置の活動に興味を持っていました。私は、行政が、視察の一つとして、NPOを選択した柔軟な考え方に驚きました。
写真左下、武蔵大学のラウンジに太陽光発電を利用した携帯充電器がありました。
現在家庭用の設備には、3KWの太陽光発電で、約230万円かかります。限られた市財政の中で、自治体だけでなく、市民とどのように協働していくかも重要です。
太陽エネルギー利用について、今年度東京都は、利用の拡大を積極的に行なっていくことを打ち出しました。東京都は、家庭用太陽光発電に対して、3KWで約30万円設置補助の支援を、来年4月から実施します。
一方、今日の新聞では、政府は補正予算で家庭用補助に90億円。1キロワットあたり7万円の補助金。標準的な設備(3.5kW)で約24万5千円が補助される計算だそうです。東京都と国の補助を合わせれば、単純計算で54万5千円です。
太陽光発電の設置が拡大されることは、歓迎すべきことです。しかし自治体として、もう少し一歩進んだ取り組みができないだろうか。例えば横浜市のように市民や企業の協力のもと、ハマ債や寄付で港に風力発電を設置とか、長野県飯田市のように公共的な施設にNPO協力のもと、市民ファンドを導入し、太陽光発電の設置進めるなど、興味深い取り組みは全国にあります。
さて9月議会の答弁で、地域での太陽光発電の取り組みなど新エネルギー導入の質問に対し、「市民への意識啓発」留まっている昭島市。市としてどのように取り組むか、そろそろ考えを打ち出す時期ではないだろうか。
写真右下、武蔵大学の太陽光発電の設置の様子。他にもマイクロ風車やコージェネレーション・・・など学内は環境施策の実践が目に触れるところに設置されていることに感動しました。