写真右は、パネリストから報告(左から:浮田哲さん、田島泰彦先生、北村肇さん)
上智大学にて、田島教授はじめ、さまざまな分野のジャーナリスト、議会をウォッチングする市民、議員などが集まり、報告と意見交換会をしました。
ジャーナリストの今井一さんは、大阪市議会の委員会が傍聴できないことに裁判を起こしました。地裁では棄却、現在上告へ控訴しています。地裁の判決には、目を疑うような文をみつけました。「・・・自由かつ率直な審議の場を確保してその審査及び調査の充実を図る必要があり、それ自体重要な公益・・・こような観点か個々の住民の委員会を傍聴する自由が制限されることやむを得ない」
果たして住民が傍聴すると議員が萎縮して発言できなくなるのだろうか。それよりも個々の議員がどのように発言したか。そのとき行政(理事者)はどのような表情をしたか・・・。市民が知るべき情報が委員会にはいっぱいです。
そして本来大阪市政の記者クラブは、市民とともに怒るべきである。憲法を否定し、民主主義を揺るがすような”委員会傍聴拒否”は、納得できない。
さて東京では、差はあるにしても、大半の委員会は傍聴できます。今、市民参加が叫ばれ、声高に開かれた議会などと言われる時代、大阪市議会は、遅れています。地方議会において、議会改革を、会派を超えて、取り組むところも増えています。大阪市民よ!怒るべきではないだろうか。そのためにもジャーナリストの役割は、大きい。この現状を、市民へ伝えることを大きく取り上げて欲しい。
写真左は、おすすめ本「市民が広げる議会公開〜傍聴を閉ざす議会とメディアの欺瞞」(現代人文社)