特定健診・特定保健制度をご存知でしょうか。「後期高齢者医療制度」と「特定健診・特定保健制度」の学習会を開催しました。
今までは、基本健診(ミニドッグ)を30歳以上の市民は誰でも受けることができました。しかし、今年度からは、加入している医療保険者の責任のもと、40歳〜74歳は特定健診を受診します。夫の会社の保険に入っている妻は、昭島市の特定健診ではなく、保険者が指定する機関で特定健診を受けるのです。
例えば、国民健康保険に加入している42歳の私は、国保が指定する医療機関で特定健診を受けるのです。その健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)予防のための保健指導を必要とする者を抽出するためです。
男性は85cm、女性は90cm以上の腹囲かBMIが25以上で血糖、脂質、血圧で該当項目が2つ以上、喫煙歴がある40歳〜64歳は、特定保健指導で積極的な支援、65歳〜74歳と前記該当項目1つで喫煙歴がないと動機づけ支援を受けなければなりません。
そして昭島市では、特定健診を35%、保健指導を10%と目標をもっているのです。この目標が達成されないとペナルティーが課せられます。後期高齢者への国保保険者としての支援金の分担が変わってくるのです。目標を達成できない自治体は保険料を値上げせねばならなくなる可能性もあります。
仕組みは巧妙に出来ている割には、不思議なことがあります。特定保健指導の業者は、これから入札にかけます。
第一、特定健診を受診できるのは、昭島市の医師会に入っている医療機関でなければなりません。近くに昭島市の市民が救急医療としても利用している徳洲会の病院があるにもかかわらず???医師会に入れてもらえないため、徳洲会では健診を受けられないのです。
さらに昭島市の健診期間は、年2回(前期6/1〜7/15と後期9月)。期間が限られているのです。また保健指導の積極的支援に6ヶ月かかるため、9月までに特定健診を終わらせなければならないようです。
そもそもメタボと診断され、自分の健康データを管理され、保健指導もされることに疑問を感じます。国のかさむ医療費をなんとかしなければならないことは理解できるものの、なんだか太ることも自由にできないなんて。ますます監視され、住みにくい世の中になってきたなあ。