平和の花が咲いています

紫金草(むらさき花だいこん)

 道端のあちらこちらで紫金草(むらさき花だいこん)が咲いているのをいっぱい見つけました。むらさき花だいこんは平和の花です。
 5年前私は、一冊の絵本「むささき花だいこん」(作者 大門高子)と出会いました。以来毎年4月は、子どもたちの読み聞かせの定番として、むらさき花だいこんを読み続けています。
 日中戦争のさなか、ある日本兵が中国で負傷し、野戦病院で療養していました。病院の外では、悲惨なまでの惨状。そのような中、日本兵は、紫金山麓の戦災廃墟に紫色の花だいこんの群落を目の当たりにしました。戦争で疲れた故国の人々にもこの精いっぱい咲く花の姿を見せたい。それはいつか中国と日本を結ぶ絆になるだろうという思いで種子を持ち帰り日本で種をまきはじめました。実在のモデルを絵本化したようです。
 現在中央線沿線にむささき花だいこんがたくさん咲いているのは、蒔かれた種がどんどん広がっているのです。
 前国立市長の上原さんもその話を聞き、一橋大学通りにむらさき花だいこんの種を蒔きました。
 みんなで平和の種を蒔きましょう。