憲法ビビンバで「おもしろいほどわかる憲法の話〜改憲問題、法律・条例との関係などに触れながら〜」を企画しました。伊藤塾塾長の伊藤真先生を講師に招きました。
そもそも憲法は、国家権力に制限をして、人権の保障をするこが目的で、統治は手段です。そのときどきの多数決で奪ってはならない価値を明文化したものが憲法です。しかし、自民党の新憲法草案は、現憲法を根底から覆すものです。条文を読み解いていくと、「国のための国民」「軍隊をもつ」「格差拡大を許す」内容です。とくに地方自治においては、住民の負担義務の創設、国防や外交、安全保障は国の仕事であって、地方が口出しできない危険性があります。また、住民自治の意思表示である住民投票が削除されています。今国は「地方分権」といいながら、自民党が考える憲法では、自律した市民が不在です。憲法は本来守るべきは99条でいう方々です。しかし、学習を通じて感じたのは、自民党の憲法草案は、国家権力側にとって都合の良いことばかりです。
私たち市民がもっと憲法を身近なものとして学習する必要性を感じた学習会でした。