木々の中で子どもの声が響く

あきしま冒険遊びの会に参加して

 昭和公園の陸上競技場北側の木立ちの中で、あきしま冒険遊びの会は活動しています。少々の雨が降っても、木々が茂る中は、たくさんの葉っぱが傘代わりになっています。今日も雨が降っても、木立ちの中は、雨が降っていることもわからないくらいでした。写真右は、おおたけが桜の枝を輪切り中。 
 
 冒険遊びの会は、子どもたちが自分たちの責任で遊ぶ場。冒険遊びのメンバーは、子どもたちが自分で考え、遊べるよう毎回いろんな仕掛けを用意しています。今回は、ロープ、火、木工、シャボン玉・・・を用意していました。
 火の道具では、早速子どもたちが恒例のビー玉焼きを始めています。木工も好きな枝や板を選び、ノコやナイフを使っています。板を丸っぽく切り、竹を4本同じ高さにノコギリで切っている女の子たちがいました。椅子を作ろうとしていましたが、竹と板をどのようにくっつけようか真剣に考えていました。
 
 また別の男の子は、黙々と長い竹やベニヤ板を裸んぼうの一本の木へ運んでいます。気がつくと、インディアンの三角テントのようです。
 
 あるお父さんは、火の上でバームクーヘンを焼きはじめました。子どもたちは、それを真似て割り箸で、生地を何回も焼いてはつけて、そのお父さんの真似をして、割り箸バームクーヘン!?を焼き上げていました。

 子どもたちの声が響く木立ちの中、まったりとしたあったかい空間です。少々の危険はあるかもしれないが、見守る大人がいる中で子どもたちは発想豊かに過ごす、このような”場”が必要であると切実に思いました。
 
 さて昭島市は野球場の整備に伴い、今あるこの林を切り、駐車場にすることを決めました。一部木を移植するといっていますが、もうこの環境は作れません。ジョギングをしていた女性は、木立ちがなくなることを知りませんでした。
 
 子どもたちの笑顔や土の上を自由に走り回る遊ぶ姿をみて、「もったいない!」と叫びたくなった。
写真左下は、昭和公園の木立ち。もうすぐなくなります。
写真右下は、子どもが見せてくれた、ビー玉を焼いたキラキラビー玉