写真右、関東ローム層〜森林褐色土、砂礫層、シルト層がむき出しに。昔多摩川だったことが伺えます。
所有者は、崖前の一部を昭島市へ寄付してくれます。しかし崖線の上の北側の土地は、樹木が切られ、竹林はなくなり、更地になっていました。東西に5軒ずつ10軒の住宅が建ちます。
かろうじてヒノキ、ムクノキ、ヤブツバキ、シロダモなど残っています。刈られたところからは、ヤブニッケイが芽を出しています。お相撲さんのびん付け油由来の草ビナンカヅラも芽吹いています。一方外来種も強い。ヨウシュヤマゴボウ、クサギ、アナモグラなどパイオニア精神には驚きました。植物の生命力はすごい!
さて国分寺のお鷹の道にも匹敵する”中神の崖線”。寄付してくれることは、ありがたい。遊歩道も作り、市民へ開放されると聞いています。しかし樹木が切られたことは、残念です。もちろん個人の財産権も守られなければならない。
行政は、開発される前に、なんとか崖線すべてを保全できなかったのか。悔しくて仕方ない。地球温暖化防止など声高に叫ばれます。しかし身近な自然はどんどん減ってきています。基礎自治体だけでは解決できない国税のあり方にも問題があるではないだろうか。
今こそ、国を上げて、今ある緑を真剣に守ることを考えねばならないと思う。
とにかく残った中神の崖線の保全をどのようにするか。市民の力を借りて、早急に考えねばならない。
写真左下、崖線上の更地。昨年きたときは、竹林でした。
写真右下、崖線の下には、湧水。