いまある資源を活かす!チャイルドラインとの連携

12月議会一般質問より

昭島駅南口にて、議会報告中
昭島駅南口にて、議会報告中
子どもの権利条約が国連で採択されて20年。日本が批准して15年という節目の年になります。

いじめ、不登校、虐待など子どもを取り巻く状況は、悪化していませ。生きにくさに苦しむ子どもたち。子どもたちの実態に向き合い、何をなすべきか。まさにいま、大人の存在価値観が試されています。

12月議会で、今ある仕組みを活かし、充実する提案をしました。昭島市には、子どもの声を聞くツールとして、メール相談やあきしまキッズナー(子ども無料電話相談)があります。今年度メール相談は18件、あきしまキッズナーは11月1日現在5件という相談件数の低さです。なぜ利用が低いか、開設時間が限らているならば東京都の子ども電話相談や民間のチャイルドラインなどにつなぐなど検証すべきことを質問しました。

 また市のキッズページのメール相談は、アクセスしやすいものの、あきしまキッズナーには、ホームページから電話番号までなかなかたどり着きません。子どもからみて一目でわかるようすべきと指摘しました。そして相談が深刻なものなど子どもの人権救済が必要なものを解決できるよう子どもオンブズマン制度など取り組んではどうか提案しました。(9月補正では、昭島市の総合オンブズパーソンは子どもも使えると答弁していましたが、行政苦情へのオンブズでは、子どもの権利救済には繋がりません。)

 市は、子どもからみた使いやすいホームページの作成や利用件数の検証など取り組むと答弁。子どもオンブズマン制度には研究というほど遠い答弁でしたが、引き続き子どもの権利救済の仕組みを提案して行きます。

 さてチャイルドラインは、子どもが誰かと話したいとき、どんなことにも耳を傾ける、18歳までの民間の運営による子ども専用電話です。年間24万件以上の子どもの声を聞いています。近隣のチャイルドラインたちかわでさえ、日曜日の午後やキャンペーン期間中など限られた開設にも関わらず、年間500件以上も子どもから活用されています。内容はなんでもOK、秘密は守る、大人の価値観を押し付けず、自己解決のきっかけになるようチャイルドラインの受け手は一緒に考えます。チャイルドラインは、1999年1月14日に設立。あと21日で11年目を迎えます。

 札幌市には、子どもアシストセンターがあります。子どもの電話相談、子どもの権利救済、メール相談など多岐にわたる制度が一目見てわかります。その中には、チャイルドラインのことも載せています。

 官民関係なく、今ある仕組みが連携することで充実したものになるではないでしょうか。