日野市特別支援教育推進チームと日野二中自閉症・情緒障害のための固定級を視察して

日野市の特別支援教育の取り組み

日野市特別支援教育推進チームへ、古池はつみ日野市議、稲橋ゆみ子立川市議もヒアリング(2009年11月9日)
日野市特別支援教育推進チームへ、古池はつみ日野市議、稲橋ゆみ子立川市議もヒアリング(2009年11月9日)
日野市の特別支援教育は、注目すべき取り組みです。関心を寄せる保護者とともにお話を伺ってきました。

日野市には、教育委員会のもと、『特別支援教育推進チーム』という課があります。そもそもは、2005年から3年間、健康課、福祉と連携し「あり方検討会」で日野市の特別支援教育をどうしていくかという中で、計画を作り上げています。部局を超え、関係機関をつなげれば、別のアプローチもできるという教育支援計画の作成への考え方など関心しました。

「(専門の担当部署があることで)相談の窓口が明確化された」と推進チーム室長。7月に特別支援教育の全教員への研修を市民会館で実施。通常学級で発達障害等により学習に困っている児童の学習支援を行なう「リソースルーム」(小学校14校に配置)は注目すべきです。

 推進チームの話の後は、今年度から取り組む日野市立二中での自閉症・情緒障害のための固定級を見学しました。在籍生徒数は8名、教員2名、常勤講師1名、介助員1名、時間講師6名の職員構成です。二中の特徴は、検定本の教科書を使い、学年相応の学習も行なっていること。教科によっては、親学級へいき、通常学級で授業をうけます。また開設当初から、暴力など難しいことも多々あります。教員は、子どもの話を聞き、保護者と連携し、その日のうちに応対。夜7時、8時に家庭へいくこともあるそうです。環境の変化に敏感、行事の変化に弱く、教員との距離感の持ち方がわからない生徒への対応を一人ひとり丁寧に行なっていました。

 昨年9月昭島市議会で、(日野市の明星大学と連携した事例に基づき)全教員への発達障害への理解を深めるための市独自の研修の実施とリソースルームの提案をしました。しかし研修は、学校の特別支援コーディネーターの教員が東京都の研修を受け、校内で研修を実施する方法を昭島市は実施している、リソースルーム設置は費用がかかると答弁です。引き続き特別支援教育について提案していきます。