朴元淳さんは、アイデアマン。お邪魔した日は、(ラッキー!にも)ソーシャルデザイナーと書かれた部屋で朴元淳さんは仕事をしていました。イギリスなど海外で集めた広報物などいつかどこかで提案できるであろう情報をファイリングしているものを見せていただきました。話している間にもアイデアがあふれ出てきます。初めてお会いしたにもかかわらず、私は大ファンになってしまいました。
さて希望製作所の事務所ツアーをさせていただく中、さらに驚いたのは、スタッフが若い!自信に満ちていることです。また仕事の内容が多岐に渡っていること。個人や団体の市民が事業を立ち上げるために電話など機器の設備は費用がかかります。4階フロアには、市民活動のハブ機能を持たせるための設営の準備がされていました。プリセンターのインターネットで地域とつなぐ舞台もある会議室には目からウロコ。オーディオ機器はテレビ局のようです。すべて寄付で賄っています。寄付も市民参加の一つです。そこの機器を扱うのは、若いプロの技術者です。才能を提供するのも市民参加と捉えています。
3階フロアには、退職した人が活躍するハッピーシニアプロジェクト、NPOなど市民団体がお金の集め方などを指南する募金の学校、地方自治体の教育機関を担う希望アカデミーなど・・・パテンションで区切られた各空間は活気溢れていました。
3階の踊り場には、壁にたくさんの星が散りばめられています。その星一つひとつに希望製作所の支援者である市民の名前が書かれています。そして4295という数字。現在の会員の数です。会員は、名刺も作ります。その名刺も壁に貼っていました。そこには自分が守りたい動植物が書かれています。その名刺は、印刷会社からの寄付である印刷時の余りの紙を使用していることに、驚きです!市民からの一言提案も掲示されていました。
現在韓国は、李明博政権が非民主的な統制をしています。金大中、ノムヒョン政権下で市民と連携した政策が後退しています。朴元淳さん個人へ政府が名誉毀損をするなど考えられない事態が起こっています。
しかし希望製作所は、そのような政権には屈せず、社会運動を展開しています。市民が積極的に参加し、運営する希望製作所は、希望に満ちています。市民が連帯し、政策を提案、実現していく機能は、生活者ネットワークの目指す一つではないだろうか。韓国で私の役割を再認識しました。感謝、カムサハムニダ!