防災の”め”でまちを歩く

政策ゼミ「災害に強いまちづくり」より

狭い歩道。自転車やベビーカーが行き来するには厳しい。
狭い歩道。自転車やベビーカーが行き来するには厳しい。
 災害に強いまちづくりについて、政策ゼミの回を市民とともに重ねています。今回は、NPOまちぽっとの伊藤久雄氏を招き、まちを防災の視点で、幹線道路と路地を昭島駅南口〜光華小学校まで歩きました。

 江戸街道は、災害時に物資の輸送道路になります。その視点でみると、大きな看板や高い建物が気になります。また自動販売機がしっかりと固定されていない個所も発見!いざ災害時、倒れてきたら危険です。公園や児童遊園が意外と多いことはうれしいが、段差が多いことが気になります。道は、人にやさしい”みち”とはいえないことも発見!車優先の道づくりをしていると伊藤氏が指摘。

 避難所となる学校で、トイレの話題。備蓄倉庫には、仮説トイレは一つしかありません。「仮説トイレはどこに設置するのか。」「誰が設置するのか。」「暗いところに設置されると不安だ。」「トイレの汚物はどう処理するか。」等という参加者の声もありました。下水のマンホールだって、トイレにも使えるはず・・・。防災の政策ゼミでは、毎回トイレのことが課題として出てきます。食べることは多少ガマンできますが、出るものへのガマンには限界があります。避難所を利用するであろう市民も一緒になって、避難所運営マニュアルを検証する仕組みも必要です。

 さてまち歩きの途中、防災公園にもなる稲荷公園で老人会のメンバーに会いました。毎日公園の清掃をボランティアで行ってくれています。感謝!感謝!「公園のベンチがカマドになり、公衆トイレの便器は、くみ取り式の便所にもなる。」そんな立ち話の中で、「地下に貯水庫があること」も教えてもらった。普段から地域で活動している市民だからこそ、いざというとき”共助”できるのではないかと実感しました。6月議会で提案した防災コミュニティーが重要。自治会加入が減ってきている中、市民が助け合えるような仕組み作り、またそこに住む市民の目でみた地域ごとの防災MAP作成を、市はコーディネートすべきではないだろうか。いざというとき、行政だけに頼ることができないのだから。