日本の発送電分離はスペインから学べ①〜REEとFundacion Renovablesを視察して

2015年11月3日 12時28分 | カテゴリー: 活動報告

 日本から12時間、ドイツのミュンヘン経由、マドリードへ来ています。

 来年度から日本は家庭でも電力が選べ、2020年には送電網は自由化されると言われています。当然自分の家の電力は、太陽光や風力発電等の自然エネルギーを選べ、送電網にはドイツやスペインのように優先的にまず自然エネルギーから繋がると思っていたが、どうもそうならないような動き。そこで日本よりもいち早く電力自由化、発送電分離をしているドイツ、スペインで話を伺いました。

 スペインでは、風力発電が主に43%の再生可能エネルギーの電気が作られています。今回はスペインの国営の送電網会社「REE」と100%自然エネルギーで賄うことを目標に運動をしている「Fundacion Ranovabless」を訪問しました。

さてREEへの訪問に辿りつけるための苦難の道のり。到着しても写真は待合室のみ、名刺交換もスペイン大使館を通してではないとダメー!挙句にスペイン大使館を通じて事前に質問事項を送っていたにもかかわらず、そんな質問はもらっていないと•••。

念願の訪問先のREEとは、Red Electrika de Espanaの略称で、世界で初めて再生可能エネルギーも送電網の中でコントロールしている国営の送電網を管理する会社です。

風力発電、太陽熱発電、太陽光発電の再生可能エネルギー、水力発電所、火力発電所、原子力発電所で作られた全ての電気は、民間の組織「Mayorista(マジョリスタ)」に送られます。その送られてきた電気をコントロールするのが送電網を管理している国営のREEです。今回の視察先は、二箇所あるREEのコントロール室(CECRE)のマドリードセンター。職員が700人働く中、7~8人がコントロールセンターでオペレートしていました。

コントロールセンターで目に入ったのは、水力発電、火力発電、原子力発電でできた電気が、需要と供給を常時を監視しながら、供給している大画面です。REEは、供給側の予測と実際の使用されている電気の動き、本来ならば各発電所が発電できるはずの電気も予想しながら発電所のコントロールもしています。不足分は、フランス、ポルトガルからも電気を購入することも一目でわかります。

その大画面の横に風力発電、太陽熱発電、太陽光発電をコントロールしている画面。水力、火力、原子力発電所をコントロールするのと同様にコントロールセンターで制御していました。視察した時は、雨だったので、太陽光の発電は少なく、風力が75.8%、太陽光が5.8%、太陽熱が0.4%、水力が17.9%と表示されていました。その数値は20秒ごとに変わります。

なぜREEが再生可能エネルギーのコントロールもオペレートするシステムを作ったかは、二つの理由から。①800基もある風力発電をまとめねばならない状況にあったからです。800基の風力発電は、33箇所のセンターから情報が送られ、CECREで制御するため。②供給側として、各風力発電をアシストしないといけないから。
風力発電が予想よりも需要ができない時は、電気の安定供給をするために、風力を止めて、水力、火力、原子力の発電の電気を入れます。

REEのCECREのコントロールセンターでは、淡々と電気を供給する側が需要予想も立てながら、実際の動きも監視し、自動制御で送電網を駆使していました。

さてREEから、視察は一時間限定ということでしたが、視察団のひっきりなしの質問が飛び交い20分のオーバー!最後は追い立てられるようにREEをでました。

続く•••