古着の行方を追いかけて~JFSAとの交流から

2014年2月7日 07時29分 | カテゴリー: 活動報告, 環境

JFSAの皆さん

環境まちづくりNPOエコメッセの倉庫をJFSAのメンバーにみてもらいました。

 昨年社会貢献型リユースショップのシンポジウムがきっかけで、NPO法人日本ファイバーリサイクル連帯協議会(略:JFSAの皆さんが環境まちづくりNPOエコメッセの本部兼倉庫を訪問、交流しました。
 JFSAは、古着のリサイクルでパキスタンの子どもたちの自立を進めています。パキスタンへコンテナに詰め、古着を送ります。そのコンテナの古着を現地の人たちに販売し、現地の人たちの自立へと古着を循環させています。パキスタンの方々に「差し上げる」わけではなく、
 JFSAが支援している「アルカイール・アカデミー」のAKBG(アルカイール事業グループ)に買い取ってもらっています。AKBGが現地でリユース販売(卸売り・小売)した収益から必要経費を差し引いた利益がアルカイール・アカデミーの運営費(教科書代や先生の給料など)となります。JFSAとアルカイールアカデミーは、共に繊維製品という事業素材を活かすことで、自立した活動を行うことを目指しているのです。

 現在日本の中での古着等の行方は、選別されたあとコンテナに詰められ、海外の業者へ送られています。コンテナごと現地業者が買うのですが、現状は「あんこ」と言われるゴミを詰め、日本から送っている業者もいるそうです。JFSAは、日本からコンテナへ詰めるときも、一つひとつ仕分けし、パキスタンで必要とされる古着を選別して送っています。そしてパキスタンでどのように売られるかも、しっかり確かめています。単純に布の回収だけでなく、どのように循環されていくか、売上がどのように子どもたちへ支援されていくかも確かめること、「お任せでない」視点で支援することは重要です。
 また日本での仕分けも、地域の中で薬物依存から立ち直ろうとするダルク、縫い物好きの皆さん、生活保護を受けている人等様々な団体の方々の働く場にもなっています。JFSAの西村さんが、「ごちゃまぜになるからいいんだ」という言葉は説得力があります。地域の多様な人たちと混ざり合うことでその団体の人たちの居場所ともなり、また自身の団体の課題解決ともなり、さらにパキスタンの子どもたちの支援を広げることにもつながっています。

 民間の力は、公共ができない支援が柔軟にできます。自治体によっては、古布回収もしていますが、行方まで追いかけているところはどのくらいあるのでしょうか。ゴミを海外に押し付けることになってはないでしょうか。昭島市では、古布は燃やされています。議会でも回収を提案しています。今後古布の回収について、再度行方を追いかけてみたいと思いました。

 さてJFSAは、1割ほどを国内で販売し、収益をパキスタンへ送っています。最近今まで出店できていた都立公園でのフリーマーケットを東京都はJFSAを営利業者と見做し、排除しているそうです。JFSAのミッションを説明しても、ハンガーラック等で販売していることを業者と見做すそうです。やっている活動(ミッション)はお構いなし!はてさてそれでいいのでしょうか?一時「新しい公共」という言葉で政府も東京都もさまざまな民間の支援をしてきてはず。自治体独自で支援できないことを”協働”の視点で、自治体が応援することは大事だと考えます。
 現在、都知事選で連日各候補者は政策を訴えています。ぜひ「新しい公共の政策」を東京都が先導していって欲しいとあらためて思います。