たった一人に削減!?スクールソーシャルワーカー

3月議会一般質問報告①

 子どもが抱える課題は、学校現場だけでなく、福祉や医療などと連携して、子どもの背景や環境を解決していくことが必要な場合も多々あります。 

 2008年度、国の研究事業により、昭島市はスクールソーシャルワーカー(SSW)事業を秋から導入しました。2008年度は、各学校区の民生児童委員や保護司などの方にSSWとしても配置していただき、事業を展開してきました。2009年度は、社会福祉士の資格を持ち、実績のある方を主任SSWとして配置。主任SSWが、各学校に配置されたSSWに役割を伝えながら、仕事を担ってきました。

 しかし3年間の国の100%予算の研究事業だったはずが、国だけでなく、東京都と昭島市の負担へと方向転換されました。それに伴い、来年度昭島市のSSWの配置は、小中学校21校にたった一人に削減されました。

 3月議会の一般質問で、昭島市の考えを聞きました。

Q.2008年度、2009年度のSSWの検証、課題について
A.評価は、各校の組織的な相談体制を支援することができ、問題を抱える児童・生徒への早期の対応や関係機関十連携が図れた。課題は、社会福祉士の資格のある人の任用が十分でなかった。

Q.今後の取り組みについて

A.各校配置をやめ、教育相談室に在籍、定期的に学校への巡回、学校からの要請に応じて、その都度、派遣する。

Q.SSWは、子どもの立場か、学校の立場に立つか
A.児童・生徒の視点にたって支援すると認識している。

 昭島市は、SSWの必要性を充分認識しています。また2年経ち、やっと各学校に配置されたSSWが自分の役割を認識始めた時に、削減すべき人材ではありません。

 今、子どもたちへの支援をしていかないと将来に希望が見出せないと思う。引き続き、子どもたちを取り巻く環境を、社会福祉的な視点でつなぐスクールソーシャルワーカーの配置について、議会で追求していきます。